| ED |
| *勃起のメカニズム |
| 性的な刺激で大脳が興奮すると、その指令は背骨の中にある脊髄を経由して仙骨の中にある勃起中枢(仙髄)に伝わります。ここから陰茎に細い神経を介して伝わります。陰茎の細動脈では血管の壁からNO(一酸化窒素)が分泌され、これが血管拡張物質を刺激し動脈は拡張します。一気に陰茎に流れ込む血液量が増大し陰茎海綿体は充血拡張します。一方流れ出す静脈は周りからの圧力で細くなり流出量は減りさらに陰茎は増大します。 |
| *ED治療薬の効果 |
| ED治療薬はNO刺激によって生産された血管拡張物質を分解する”PDE−5”という酵素の作用を阻害します。その結果、血管拡張物質は分解されずに貯まるため血管拡張作用が長く続きます。 |
| *ED治療薬の副作用 |
| このようにED治療薬は強い血管拡張作用があります。もともとは狭心症の治療薬として開発されたものでした。現在、狭心症で病院にかかるとニトログリセリンを含んだ治療薬(注射、舌下錠、内服薬、皮膚の貼り薬(テープ)などで治療を受けます。これらのニトロ製剤も強い血管拡張作用があるために、ED治療薬と同時に使われると血管が拡張しすぎてその結果として重篤な血圧低下になります。狭心症はさらに悪化してしまいます。狭心症や心筋梗塞の人、その危険のある人は内服できません。 |
| 『原因』 |
EDの原因には血管性、神経性、ホルモン性、薬剤性などのがある場合と明らかな原因が無くストレスなどが原因と考えられる心因性(機能性)の場合があります。
血管性とは動脈硬化や骨盤内の手術に伴ってペニスに行く動脈血が不十分な場合(動脈性)とペニスから血液が流出する静脈系の異常の場合があります。神経性とは糖尿病による神経障害、直腸がんなどの骨盤内手術による神経の切断などで神経刺激が充分伝達されない場合です。ホルモン性(内分泌性)とは男性ホルモンの不足や、プロラクチンなどの勃起を傷害するホルモンの分泌異常のある場合です。薬剤性とは一部の降圧剤や神経疾患で処方される薬がEDの原因となっていることがあります。
問診や血液検査など簡単な検査で大体の原因は判明します。これらの器質的な異常がない場合は心因性と考えられます。 |
| *EDの原因のまとめ |
| 血管性 |
動脈硬化などにより血液が充分に流れない場合。 |
| 神経性 |
骨盤内の手術や糖尿病などにより神経の伝導が傷害されている場合。 |
| 内分泌性 |
男性ホルモン(テストステロン)やプロラクチンなどのホルモン異常がある場合。 |
| 心因性 |
精神的ストレスなどで交感神経が緊張していると動脈が充分に拡張しません。セックスの失敗や性器の悩み、家庭状況(寝室の間取り)などが原因となることもあります。 |
| 薬剤性 |
降圧剤、抗うつ剤、神経疾患治療薬、ホルモン剤などの一部の薬 |
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| *EDのリスクファクター |
| 1.喫煙 |
喫煙は血管内皮障害を引き起こします。冠動脈疾患や脳血管障害のリスク以外にも勃起機能にも影響を及ぼします。喫煙者のED罹患率は40%であり非喫煙者の28%を上回ります。また、ヘビースモーカーが1ヶ月禁煙すると陰茎の膨張度と硬度が有意に改善します。 |
| 2.糖尿病 |
糖尿病患者のEDのリスクは非糖尿病患者の3倍あります。血糖のコントロールはとても大事です。 |
| 3.高血圧 |
高血圧やコレステロール、中性脂肪に異常のある人はEDのリスクが高くなります。生活習慣の改善が必要です。 |
| 4.高脂血症 |
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| 5.運動不足 |
運動する人のほうがEDのリスクが少ないことが知られています。 |
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| 『治療』 |
| 器質的な原因が明らかになればその原因を治療します。しかし動脈硬化や糖尿病、直腸がんの手術後などでは治療が困難な場合もあります。そのようなときには”バイアグラ”や”レビトラ””シアリス”などの治療薬が使われます。それ以外では抗うつ剤のデジレルや漢方などが使われます。 |
| バイアグラ・レビトラ・シアリス |
【作用機序】 陰茎動脈を拡張させペニスに流入する血液量を増やし勃起させます。
バイアグラ・レビトラ・シアリスとも同系統の薬剤です。
【注意】 バイアグラ・レビトラ・シアリスともに血圧を低下させる作用があります。硝酸系の薬(通称:ニトロ製剤)を使用している方(内服、舌下、添付など)は一緒に使うと血圧が著明に低下し生命の危険があります。医師の指導に従ってください。健康な人には安全な薬です。 |
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【バイアグラ】
25mg錠 1錠 ¥1,350
50mg錠 1錠 ¥1,500 |
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【レビトラ】
5mg錠 1錠 ¥1,350
10mg錠 1錠 ¥1,500 |
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【シアリス】
5mg 1錠 ¥1,500
10mg 1錠 ¥1,750
20mg 1錠 ¥2,100 |
バイアグラ(25mg)、レビトラ(5mg)シアリス(10mg)が同等の強さ(効果);バイアグラ(50mg)、レビトラ(10mg)、シアリス(10mg)が同等の強さ(効果);シアリス(20mg)が一番強いと考えてください。
【バイアグラ、レビトラ、シアリスの使い分けについて】
基本的に3剤は同じような効能ですが、各個人によって薬の相性があるようです。
私はこれまでの処方経験からレビトラよりバイアグラの方が少し効果が強いような印象があります。年齢の高い人にはバイアグラを第一選択としています。一方、若い人は薬が強いほうがいいとは限りません。ある程度の強さがあれば十分で必要以上に強くないほうがむしろ良いと思います。食事との関係が少ない(食事の時間の影響を受けにくい)レビトラを第一選択としています。バイアグラとレビトラの効果持続時間が2〜6時間位なのに対してシアリスは36時間以上の持続時間があります。バイアグラやレビトラでは、セックスの時間を予定して(性交渉の予定時間から逆算して)薬の内服時間を決めなくてはいけませんがシアリスはその必要がなくなります。余分なことに気を使わなくて良いという点でシアリスもお薦めです。
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| *薬剤の違いについてのまとめ |
| 薬剤名 |
バイアグラ |
レビトラ |
シアリス |
| 作用時間 |
内服後1〜3時間後位まで |
内服後30分〜3時間後位まで |
内服後30分〜36時間後位まで |
| 食事の影響 |
有 |
有 |
無 |
| 吸収・効果発現の遅れ |
高脂肪食では効果減弱の可能性 |
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| 規格 |
25mg, 50mg |
5mg,10mg,20mg |
5mg,10mg,20mg |
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【バイアグラ・レビトラ・シアリスが内服できない人】
硝酸薬(ニトロ系薬剤)を内服している人。
心筋梗塞、狭心症、一部の不整脈などの心臓の病気がある。
重症の高血圧症、低血圧症、重い肝臓病や腎臓病。
網膜色素変性症。バイアグラやレビトラ、シアリスを内服してアレルギーを起こした人。
その他一部の人。 |
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